AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA) 合格体験記

三菱総研DCS 技術戦略部の加藤です。普段は社内向け技術研修の実施、技術教育カリキュラムや研修資料の作成を担当しています。
この記事では、「AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト」(以下、SAA)の試験対策として筆者が行ったことをまとめます。

前書き

注意点

  • この記事の情報は、2019年3月時点(筆者受験時)の情報に基づいています。受験準備の際には、必ずご自身で最新の公式情報をご確認ください。

こんな方におすすめの記事です

  • AWS の資格試験に興味がある方
    • どのような試験なのか、おおまかに把握したい方
    • 当面は受験しないが、将来的に受験したいと思っている方
  • SAA 取得に向けて学習されている方
    • 特に、基盤・クラウドの知識や業務経験が少ない方
    • 試験対策にどれくらい時間がかかるのか、目安を把握したい方

資格取得にかかった時間

まず、SAAを取得するためにかかった時間を以下にまとめます。

項目 時間
集合研修
40時間(8時間 * 5日) + 復習5時間
公式ドキュメント(Black Beltなど)
約25時間
Qiita、技術ブログ
約15時間
模擬試験(復習含む)
約3時間
試験当日
約3時間
(総計)
約91時間

学習方法

  • 以下で、筆者が試験までに行った試験準備・学習内容についてご紹介します。項目名の末尾にかっこ書きで要した時間を記載しましたので、目安としてご覧ください。
  • 以下で紹介する学習内容には、筆者自身が実施していないものがあります。こちらは項目名の末尾にかっこ書きで(使用せず)と記載しています。参考情報としてご覧ください。

集合研修の受講(AWS Technical Essentials 1・2、Architecting on AWS、合計5日間・復習5時間)

講義の概要
講義内容
  • いずれの講義も、電子テキスト(講義後も期間限定で閲覧可能)を使用した座学が半分、実際のAWS環境を使用した演習が半分といった時間配分です。
  • Technical Essentialsでは、AWSでよく使用されるサービスの紹介と、それらを組み合わせた簡単なシステムを構築する演習。
    • 取り上げるサービス: EC2、EBS、VPC、S3、RDS、Dynamo DB、Auto Scaling、ELB、Cloud Watch、Lambda、IAMなど。
  • Architecting on AWSでは、さらに多くのAWSのサービスについて学び、より実践的なシステムを構築する演習。
    • 取り上げるサービス: SNS、SQS、Route 53、Cloud Front、ElastiCache、CloudFormationなど。
  • SAA試験対策に直結する内容(模擬問題など)は、講義の中に含まれません。あくまで、AWSの各種サービスとそれらを組み合わせてシステムを構築する方法を知ることが試験対策になる、ということです。
講義の感想
  • AWSの各種サービスと、それらを組み合わせたシステム構築について、初学者であっても効率よく理解できる研修だと思います。
    • 初学者がAWSの公式ページやマニュアルを読むだけでは、どのようなサービスかイメージすることは難しいと思います。理由としては、これらの説明自体は丁寧なのですが、AWS独自の専門用語が多かったり、抽象的な書き方がされていることがあったりと、「読むことはできるが具体的に理解できない」ことが多いためです。講義では、具体的にどのようなサービスなのか解説がありますし、テキストにもまとまっていますので、初学者でも理解しやすいです。
    • 講義は座学⇒AWS上での演習を繰り返しながら進んでいくので、座学で学んだことをすぐにAWS上で試すことができ、学習効率が良かったです。
  • 基盤系の知識(サーバ、ネットワーク、それらを組み合わせた基盤設計)がまったくない状態だと、講義についていくのが難しいかもしれません。筆者は基盤系の業務経験が少なかったため、最初の方は講義についていけるか不安でした。ただし、解説が丁寧だったため、その場で基盤系の基本知識を補うことができました。
  • 最初のうちは、サービスの名称とその機能を結びつけて覚えるのに苦労しました。特にサービスの略称はアルファベット3文字や数字の組み合わせのパターンが多いため、名前だけではどういう機能かわかりづらいです。
    • 主要サービスだけでも、その名称と略称、おおまかな機能を予習してから参加することをおすすめします。
    • 上述の公式ページにて、講義で取り上げるサービスが紹介されているので、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。

公式ドキュメントの確認(約25時間)

以下で、SAA受験のために特に確認が必要な公式ドキュメントを紹介します。

SAA試験の公式ページ(AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト | AWS)
Black Belt(AWS クラウドサービス活用資料集 | サービス別資料)
  • AWSが公式に提供している、各種サービスについての解説セミナーの資料です。SlideShareやPDF、YouTube(一部の資料のみ)で閲覧することができます。
  • AWSのエンジニアが各種サービスをわかりやすく解説しており、サービスの公式ページを読むよりも理解しやすいです。
  • 筆者の場合は、主要サービスの特徴や機能をより深く知る目的で使用しました。
    • そのサービスを使用することのメリットやユースケースについても紹介されるため、試験問題に解答する際の判断材料として活用できます。
    • まったく知らないサービスについては、Black Beltを読む前に入門記事などを読んでおいたほうがいいと思います。いきなりBlack Beltを読んだ場合、そもそもどういうサービスなのかイメージがつかめないことがありました。
ホワイトペーパー(ホワイトペーパー | AWS)
  • Black Beltはサービスの概要を解説しているのに対し、ホワイトペーパーはより高度で抽象的な内容を扱っているのが特徴です。具体的には、システム構築のベストプラクティス、セキュリティについての注意点、ケーススタディなどがあります。
  • 一部資料は日本語訳がありますが、英語の資料が多いです。おそらく、日本語訳のある資料はそれだけ重要度も高いはずなので、これらを優先的に読むのがいいと思います。
  • 量が多いため、SAA試験と関連のあるものに絞って確認することをおすすめします。古い資料も多いため、SAA試験対策に限れば見るべき資料はそこまで多くありません。
  • 特に見ておくべきガイドラインや設計指針を、以下にまとめます。
FAQ(よくある質問 | AWS)
  • 各サービスに対する頻出の質問について、一問一答形式でまとめられています。
  • 大量のFAQがありますが、SAA試験対策に必要な情報はさほど多くありません。まずは主要サービスについて流し読みをして、知らなかったことはチェックしておきましょう。

Qiita記事、技術ブログの閲覧(約15時間)

  • SAA試験の合格体験記は、Web検索すると大量に見つかります。自分と似たようなバックグラウンドの方が書かれた記事を読むと、受験への不安が取り除かれるかと思います。
  • AWSの技術情報の確認は、Qiitaの投稿や個人ブログに加えて、クラスメソッド社が運営するDevelopers.ioがおすすめです。
    • 古い記事もありますので、記事がどの時点のサービスに基づいて書かれているかに注意しましょう。現行の SAA試験は2018年2月時点のサービスに基づいた出題 とされていますので、それ以前に書かれた記事には注意が必要です。
  • Jayendra's Blogには、試験対策情報がまとまっています。
    • 英語で書かれていますので、日本語のドキュメントでAWSの基礎知識をつけた上で読むことをおすすめします。
    • 各サービスについて、試験に出題されやすいポイントがまとめられています。また、少量ではありますが試験の模擬問題もついています。
    • Cheat Sheetには、試験で問われることの多いポイントが簡潔にまとめてあります。試験直前の確認にも向いていると思います。
    • SAAの試験範囲に加えて上位資格であるProfessional試験向けの情報も多いため、適宜情報の取捨選択が必要です。
  • AWSについての疑問点や不明点は、公式情報(一次情報)で解決するのが原則です。 なぜなら、Qiitaや技術ブログには誤った情報が記載されている可能性があるからです。ただし、どのようなサービスなのかイメージできない・とりあえず概要を知りたいといった場合には、触ってみた系の記事や入門記事からスタートすると学習効率がいいと思います。

模擬試験の受験(受験+答え合わせで約3時間)

参考書(使用せず)

  • SAA試験対策の参考書が各社から出版されています。
  • そのほか、必要に応じてAWSを使用したシステム構築を扱った書籍を読むのもよいかと思います。
  • 書籍で学習する際には、書籍の発行時期や、記述がいつ時点でのサービスに基づいているかに注意してください。古い情報に基づいた知識ですと、本番の試験で誤った解答をしてしまう可能性があります。
    • SAA試験は2018年2月時点で提供されていたサービスに基づいているとされています。

Web講義の受講(使用せず)

  • AWSが公式で配信しているCloud Practitioner向けのWeb講義があります(無料、要ユーザ登録)。
    • Cloud PractitionerはSAAよりも下位の資格ですが、このWeb講義はSAAの出題範囲に含まれる知識を扱っているので、受講しても無駄にはなりません。
  • UdemyなどのWeb講義を提供するサービスには、AWSに関連した有料講座があります。
    • もしUdemyで受講する場合は、不定期に実施されるセールのタイミングを狙いましょう。セールは頻繁に実施されており、しかも割引率が高いため(定価が1万円近い講義が90%OFFで1000円になるなど)、定価での受講はおすすめしません。

AWS環境を使用したハンズオン学習(集合研修で実施済みのため実施せず)

  • サービスについての解説を読んで知識を得ることは大切ですが、具体的な動作を理解するためには、実際にAWSを触ってみるのが一番です。
  • AWSに登録すると、一部サービスの無料使用枠が1年間付与されます。この無料枠に収まる範囲内でハンズオンを行うだけでも、AWSを使用したシステム構築について理解が深まると思います。
    • 具体的には、VPCの設定、Public・Privateサブネットの設定、EC2のインスタンス作成、IAMの設定、Lambdaの使用などは無料枠内でも実施できます。
    • 無料枠についての詳細はこちらをご覧ください。

試験準備時と試験時に注意すべき点

  • 試験時間は130分間ですが、筆者の場合は時間が余りました。一度解答が終わった後でもう一度全問を見直しましたが、それでも15~20分程度は余りました。
  • 日本語で受験しても、画面のプルダウンメニューから英語の試験問題に切り替えることができます。
    • 問題文の日本語表現がわかりづらいことがあるので、その場合は英語の問題文を確認するのが無難です。
    • 英文での出題に慣れておく意味も込めて、Jayendra's Blogは読んでおいたほうがいいと思います。
  • 試験に出ない(頻出ではない)サービスでも、どのような機能なのか程度は理解しておくことをおすすめします。
  • どのような資格試験にも共通することですが、問題文はよく読みましょう。複数の選択肢が正答に思える場合でも、問題文に回答の根拠が必ず書いてあります。

全体を通しての感想

試験準備中に思ったこと

  • 覚える必要がある専門用語、横文字がとにかく多い
    • SAA試験で問われる範囲内であれば、一つ一つの概念は勉強すれば理解できるのですが、いかんせん量が多いです。十分に時間をとり、サービスの具体的な動作と結びつけて覚える必要があります。
    • サービス名ひとつ覚えるにも、似たような名前が多くて大変です。たとえば、名称の頭にCloudが付くサービスだけでも、CloudFront、CloudWatch、CloudFormation、CloudTrailなどがあります。それぞれのサービスは機能としてまったく別物ですから、やはり具体的にどのようなサービスか、時間をとって理解する必要があります。
  • 実際のAWS環境を触ってみるのは必須です
    • 試験準備のところで述べたとおり、AWSの無料枠でも簡単なシステム構築は実施できるので、必ず一度はAWS環境を触ることをおすすめします。
    • 書籍や公式ドキュメントを読むだけで機能を理解できるのは、システム構築やクラウドの知識と業務経験を相当量持っている方だけではないかと思います。また、AWSを業務で使用していた方であれば、自分が使用していないサービスについての知識を補完するだけでも問題なく合格できる可能性もあります。

試験の難易度

  • あくまで主観的な意見ではありますが、筆者が今までに受験した資格試験の難易度と比較すると、難易度が高い順番に応用情報処理技術者 > AWS SAA > 基本情報処理技術者 > ベンダー系試験(Oracleなど)の最下位資格、といった感じです。
    • 情報処理技術者と比べると、記述式の問題がない点(SAAは択一、複数選択問題のみ)と、試験時間が短い点(SAAは130分)は圧倒的に楽です。ただし、覚えるべき知識の量は多いので、学習時間を十分にとることをおすすめします。単純に覚えるべき知識量は、応用情報処理技術者と同じくらいでしょうか。
    • ベンダー試験の最下位資格(択一、複数選択問題のみ出題)と比べると、明らかにSAAのほうが難しいと感じました。ベンダー試験は参考書を何周か回しただけで合格できましたが、SAAはそれだけでは厳しいと思います。参考書+αで、公式ドキュメントを見たり実際にAWS環境を触ってみたりすることが必須だと思います。
  • SAAの過去問が少ないことも、試験の難易度が高くなる原因となっています。
    • 公式に提供されている模擬問題は、SAAの公式ページのサンプル問題と有料の模擬試験です。いずれも本番に近い出題形式ですから、学習すべきポイントを把握するのに向いています。ただし、問題数は圧倒的に足りないので、これらの過去問だけで試験範囲を網羅することは不可能です。
    • 参考書を購入して巻末問題を何回か解くことで、上記の問題は多少は解消されると思います。そのため、不安であれば参考書を使用して学習するのもよいかと思います。

まとめ

業務でクラウドサービスを使用したことがない状態から学習をスタートしたので、合格できるのか不安ではありましたが、一回の受験で合格することができました。
学習が必要な範囲は広く、各サービスに対する理解の深さもそこそこ要求されますが、AWSの有用性を知ることができたので、勉強自体はそこまで苦ではありませんでした。
試験問題で想定しているシチュエーションは、業務でAWSを使用する上では直接役立たないものもあるかと思いますが、試験対策の過程で得られる知識は大いに役に立ちます。ですから、数あるベンダー系資格の中でも、特に業務に直結していて有用性が高い資格だと思います。

付録1: AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)の試験概要

SAA の試験範囲などをご紹介します。

出題形式、合格ライン、試験範囲など

以下、公式の試験ガイドの内容を要約します。

  • 受験資格
    • 前提資格は特になし
    • ちなみに、SAAの上位資格である「AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル」も、前提資格はありません(SAAの取得は必須ではありません)
  • 受験場所
    • 全国各地にあるテストセンターで受験
  • 出題形式
    • 択一問題(4 択)
    • 複数選択問題(5 択のうち、2 つを選択)
  • 試験時間
    • 130分間
    • 旧試験(2018年2月まで)は80分間でしたが、テスト内容の刷新に伴って延長されました。
  • 問題数
    • 非公開
  • 採点・合格ライン
    • 100 点~1000 点の範囲で採点し、720 点以上で合格
    • 後述の出題分野ごとの採点・合否判定はない。あくまで合計得点のみで合否を判定する(=ある分野の得点が低くても、他の分野で得点が取れれば合格可能)
    • 未回答は不正解となるため、解けなかった問題も何かしら回答したほうがよい
  • 得点配分
分野 得点配分
分野 1: 回復性の高いアーキテクチャを設計する
34%
分野 2: パフォーマンスに優れたアーキテクチャを定義する
24%
分野 3: セキュアなアプリケーションおよびアーキテクチャを規定する
26%
分野 4: コスト最適化アーキテクチャを設計する
10%
分野 5: オペレーショナルエクセレンスを備えたアーキテクチャを定義する
6%
  • 各分野の出題内容
    • 分野 1: 回復性の高いアーキテクチャを設計する
      ・1.1 信頼性と回復性の高いストレージを選択する。
      ・1.2 AWS サービスを使用した分離機構を設計する方法を定義する。
      ・1.3 多層アーキテクチャソリューションを設計する方法を定義する。
      ・1.4 可用性またはフォルトトレラント性 (あるいはその両方) が高いアーキテクチャを設計する 方法を定義する。
    • 分野 2: パフォーマンスに優れたアーキテクチャを定義する
      ・2.1 パフォーマンスの高いストレージとデータベースを選択する。
      ・2.2 キャッシュを使用してパフォーマンスを向上させる。
      ・2.3 伸縮性と拡張性を備えたソリューションを設計する。
    • 分野 3: セキュアなアプリケーションおよびアーキテクチャを規定する
      ・3.1 アプリケーション層をセキュリティ保護する方法を定義する。
      ・3.2 データをセキュリティ保護する方法を定義する。
      ・3.3 単一の VPC アプリケーション用のネットワークインフラストラクチャーを定義する。
    • 分野 4: コスト最適化アーキテクチャを設計する
      ・4.1 コスト最適化ストレージを設計する方法を定義する。
      ・4.2 コスト最適化コンピューティングを設計する方法を定義する。
    • 分野 5: オペレーショナルエクセレンス(運用の優秀性)を備えたアーキテクチャを定義する
      ・5.1 オペレーショナルエクセレンスを実現するソリューションの設計特性を選択する。

付録2: (ご参考)出題されるサービスまとめ

SAAで出題される可能性のあるサービスを列挙します。AWS公式が告示しているものではないため、あくまで参考情報としてご使用ください。
出題される可能性が高いサービス名は 太字 で、特に重点的に出題されるサービスは末尾に (重要) と表記しています。

  • EC2(重要)
  • Auto Scaling(重要)
  • Fargate
  • AWS Batch
  • Elastic Beanstalk
  • Elastic Container Service (ECS)
  • Lambda(重要)
  • Elastic Load Balancing (ELB)(重要)
  • Elastic Block Store (EBS)(重要)
  • Simple Storage Service (S3)(重要)
  • Elastic File System (EFS)(重要)
  • Storage Gateway
  • DynamoDB(重要)
  • ElastiCache
  • Relational Database Service (RDS)(重要)
  • Aurora
  • Redshift(重要)
  • Virtual Private Cloud (VPC)(重要)
  • CloudFront(重要)
  • Route 53(重要)
  • Direct Connect
  • CodeBuild
  • CodeCommit
  • CodeDeploy
  • CodePipeline
  • X-Ray
  • CloudWatch(重要)
  • CloudFormation(重要)
  • CloudTrail(重要)
  • Config
  • OpsWorks
  • Trusted Advisor
  • Identity and Access Management (IAM)(重要)
  • Cognito
  • GuardDuty
  • Certificate Manager
  • AWS Directory Service
  • Key Management Service(KMS)
  • AWS Shield
  • AWS WAF
  • Athena
  • Elasticsearch Service
  • Kinesis
  • API Gateway
  • Amazon SNS
  • Amazon SQS(重要)
  • Amazon SES

付録3: 受験の流れ(申し込み~合格証書の交付)

受験の流れ

以下は、筆者が受験した際の情報となります。テストセンターによって流れが異なる可能性がありますので、ご注意ください。

試験前
  • 受験の申込みは早めに行いましょう。利便性の高い場所にあるテストセンターは、特に休日の予約が早期に埋まってしまいます。予約はキャンセルも可能ですので(ただし条件あり)、受験日を仮決めして、できるだけ早めに予約してしまうことをおすすめします。
  • 試験会場の場所は必ず確認してから出かけましょう。 なお、AWS試験の公式からもテストセンターへの行き方がメールで通知されますが、ご自身でも調べることを強くおすすめします。
    • 雑居ビルや複合施設に入っているテストセンターが多いため、建物内のどこにあるのか確認しておくと安心です。
  • 受験料が支払い済みであれば、持ち物は身分証明書2枚 です。1枚は顔写真つきのもの(運転免許証、パスポートなど)、もう一枚はクレジットカードなど、自分の名前の入ったカード類でOKです。
    • AWS試験の公式から通知される情報ですと、いずれの証明書も自署のサインが必要と書いてありますが、(自署欄がない)運転免許証などでも問題ありません。
試験中
  • 試験中は、机上に顔写真つきの身分証明書(運転免許証など)を置いておきます。退室する際には、取り忘れないようご注意ください。
  • 試験官から試験の説明があります。PCの操作方法や離席する際の対応について説明がありますので、よく聞きましょう。
  • 画面上で試験終了のボタンを押すと、すぐに合否が表示されます。終了後は退出してOKです。

試験後

  • 試験結果と合格証書はメールで送られてきます。

    • 試験結果: 総合得点と、出題分野ごとに「知識ありor再学習が必要」が記載されています。なお、問題ごとの正解・不正解はわかりません。
    • 合格証書: 自分の名前と資格の登録番号などが記載されています。
  • 自身が合格した資格を共有するための仕組みとして「デジタルバッチ」があります。デジタルバッチには以下の画像のように資格名が記載されているほか、氏名や取得日などをまとめたページへのURLも取得できます。これをSNSなどで公開することで、簡単に保有資格を公開することができます。

付録4: 参考URL